上海証券取引所では9月27日、科創板で上海驕成超声波技術(688392/上海)と深セン天徳ギョク(金へんに玉)科技(688252/上海)の2社が新規上場を果たした。

 上海驕成超声波技術は公開価格71.18元を61.56%上回る115.00元の初値がついた。同社は2007年設立の民営企業で、21年に株式会社化。超音波溶接、裁断設備を中心とする超音波設備および部品の開発、設計、生産、販売を主業務とし、新エネルギー車向け動力電池製造分野の自動化ソリューションプランの提供も行っている。超音波設備製品は動力電池のほか、ゴムタイヤ、不織布、自動車用ワイヤーハーネス、パワー半導体などの分野に用いられており、寧徳時代やBYDをはじめとする国内外の著名メーカーを顧客に持つ。
 
 21年12月期の売上高は3億7063万元(前期比40.10%増)、純利益は7282万元(同16.51%減)。22年1〜6月期の売上高は2億4528万元(前年同期比33.82%増)、純利益は5315万元(同46.67%増)。新規上場に伴い調達予定の4億2475万元(約86億円)は、約56%の2億3761万元をスマート超音波設備製造拠点建設プロジェクトに、約23%の9713万元を技術研究開発センター建設プロジェクトに用いる。
 
 一方、深セン天徳ギョク科技は公開価格21.68元に対し、初値が5.44%安の20.50元と公募割れした。同社は10年設立で、20年に株式会社化。モバイルスマート端末分野の統合型シングルチップの開発、設計、販売を主業務としている。ディスプレイドライバチップ(DDIC)、ボイスコイルモータ(VCM)ドライバIC、急速充電プロトコルIC、RFIDドライバICの4品種を主要製品とし、ファーウェイ、小米、ZTE、アマゾン、グーグル、百度などのブランドの端末に利用されている。2021年1〜6月期における、国内DDIC出荷量シェアは約12%で、業界4位だ。
 
 21年12月期の売上高は11億1571万元(前期比98.90%増)、純利益は3億2931万元(同5.42倍)。22年1〜6月期の売上高は6億4895万元(前期比42.55%増)、純利益は1億4519万元(同9.17%減)。新規上場に伴い調達予定の3億7877万元(約76億円)は、約74%の2億7929万元をモバイルスマート端末統合型チップの改良プロジェクトに、約26%の9947万元を研究開発・実験センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)