中国のバイオ製薬企業で香港証券取引所に上場している中国生物製薬<サイノバイオファーマスティカル>(01177/香港)が9月26日、開発中の新薬について中国薬品監督当局から新型コロナ肺炎を適応症とする臨床試験実施の認可を得たことを発表した。
 
 同社は、子会社である北京泰徳製薬が自主開発を進めている第1類(革新的医薬品)創薬「TD101」について、9月23日に中国国家薬品監督管理局から新型コロナ肺炎治療を目的とした臨床試験実施の認可を受けたとした。これまでにイン・ビトロ試験(体外試験)やイン・ビボ試験(動物生体内試験)においていずれも顕著な新型コロナウイルス抑制効果が見られたほか、抗炎症、抗線維化作用も認められた。
 
 TD101は、世界で初めてとなる、高い選択性にてROCK2を阻害することで新型コロナウイルスが宿主の細胞を侵すのを抑制し、新型コロナウイルスを攻撃する顕著な作用を実現する低分子創薬。これまでに中国、米国で特発性肺線維症の、中国でじん肺の臨床試験を実施してきた。同社はTDI01について、今後もさらに多くの適応症への応用の可能性を模索していくとしている。
 
 同社は2000年に香港証券取引所創業板に上場、03年に香港メインボードに上場した。21年12月期の売上高は236億4722万元(前期比13.59%増)、純利益は43億4066万元(同3.83倍)。22年1〜6月期の売上高は151億9373万元(前年同期比5.85%増)、純利益は31億8322万元(同66.98%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)