深セン証券取引所では9月30日、メインボードで2社、創業板で1社の計3社が新規上場した。いずれも初値が公開価格を上回った。
 
 メインボードに上場した内蒙古欧晶科技(001269/深セン)は公開価格15.65元に対し、初値が20%高い18.78元となった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.03%高の22.54元だった。
 
 同社は11年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。太陽光発電用単結晶シリコンインゴット・ウエハー産業向けに、石英るつぼ製品やシリコン材料洗浄サービス、切削液処理サービスなどを提供しており、国内外の単結晶シリコンウエハーメーカーと長期的、かつ安定的な提携関係を持つ。中国の石英るつぼに関する多くの業界団体規格制定にあたり、原案作成を担当している。21年12月期の売上高は8億4840万元(前期比51.53%増)、純利益は1億3342万元(同56.86%増)。22年1〜6月期の売上高は5億8138万元(前年同期比35.72%増)、純利益は9209万元(同23.65%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の4億3037万元(約88億円)は、約43%の1億8331万元を高品質石英製品プロジェクトに、約34%の1億4516万元を工業用ケイ素循環利用プロジェクトに、約15%の6389万元を研究開発センタープロジェクトに用いる。
 
 同じくメインボードに上場した浙江博菲電気(001255/深セン)は公開価格19.77元に対し、初値は19.98%高い23.72元だった。取引開始後さらに値上がりし、初値は値幅制限いっぱいとなる同44.01%高の28.47元だった。
 
 同社は07年設立の民営企業で、2018年に株式会社化した。電気絶縁材料などの高分子複合材料の研究開発、生産、販売を主業務としており、風力発電、軌道交通、工業用モーター、家電、新エネルギー自動車、水力発電などの分野向けに、絶縁材料のソリューションプランを提供している。電気絶縁材料耐熱性など複数の国家規格、業界規格の原案作成を担当するなど、業界をリードする研究開発力を持つ。21年12月期の売上高は3億8154万元(前年同期比17.09%増)、純利益は8144万元(同79.42%増)。22年1〜6月期の売上高は1億7848万元(前年同期比29.69%増)、純利益は3986万元(同36.04%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の3億3134万元は、2億7134万元を年産3万5000トンの軌道交通・新エネルギー電気用絶縁材料生産ライン建設プロジェクトに用いる。
 
 創業板に上場した広州凡拓数字創意科技(301313/深セン)は公開価格25.25%に対し、初値が18.85%高い30.01元だった。終値は同14.81%高の28.99元だった。
 
 同社は02年設立の民営企業で、14年に株式会社化した。デジタルクリエイティブ製品、デジタル統合ソリューションサービスの提供を主業務としてている。3Dデジタルコンテンツの制作、ソフトウェア開発、総合設計、システムインテグレーションなどのワンストップ式デジタルクリエイティブサービスを提供し、建築デザイン、広告宣伝、文化、考古学・博物館学、科学教育、スマートシティ、観光、スポーツなどの分野で広く利用されている。主な顧客は広州市規格局、広州市国家資料館、中国移動、中国聯通、TCL、OPPO、恒大集団など多岐にわたる。
 
 2021年12月期の売上高は7億1408万元(前期比10.36%増)、純利益は6934万元(同9.89%増)。22年1〜6月期の売上高は2億7068万元(前年同期比7.03%減)、純利益は755万元(同35.20%減)。
 
 新規上場に伴い調達予定の3億4990万元(約71億円)は、約34%の1億1858万元をデジタルクリエイティブ制作拠点プロジェクトに、約16%の5504万元をデジタルクリエイティブ研究開発センター改良プロジェクトに、約22%の7626万元を販売ネットワーク改良・デジタル展示センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)