深セン証券取引所では11月1日、創業板に上海泓博智源医薬(301230/深セン)、北京怡和嘉業医療(301367/深セン)、広西天山電子(301379/深セン)の3社が新規上場した。このうち、北京怡和嘉業医療は公開価格の2倍近い初値をつけた。
 
 上海泓博智源医薬の初値は公開価格40.00元を20.00%上回る48.00元だった。終値は同28.08%高の51.23元だった。
 
 同社は2007年設立で、16年に株式会社化した。低分子新薬の研究開発から商業化生産までのワンストップサービスを手掛けるCRO(医薬品開発業務受託機関)企業で、薬物の発見、製薬工程の研究開発、原料薬中間体の商業化生産に注力している。長年の研究開発経験、高い開発能力により国内外の多くの医薬企業を顧客に持つ。21年12月期の売上高は4億4821万元(前期比58.39%増)、純利益は7357万元(同51.11%増)。22年1〜6月期の売上高は2億586万元(前年同期比8.67%増)、純利益は2052万元(同8.70%減)。
 
 新規上場に伴い調達予定の4億7706万元(約96億円)は、約81%の3億8706万元を臨床前新薬研究開発拠点建設プロジェクトに用いる。
 
 北京怡和嘉業医療の初値は、公開価格119.88元を91.86%上回る230.00元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は同2.42倍の290.00元だった。
 
 同社は01年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。呼吸健康分野の医療設備、消耗品の開発、製造、販売を主業務としており、主な製品は非侵襲的換気装置、酸素マスク、睡眠モニタリング装置、高流量酸素療法装置など。また、呼吸関連の慢性疾患管理サービスも手掛け、呼吸機能不全の患者向けに、診断から治療、日常管理までの全サイクル、医療機関から家庭までのマルチシーンをカバーする治療サービス・ソリューションプランを提供する。20年における中国の家庭用非侵襲的換気装置市場シェアは3位、家庭用酸素マスク市場シェアは1位で、中国国産ブランドではいずれもトップとなっている。21年12月期の売上高は6億6250万元(前期比35.53%増)、純利益は1億4569万元(同36.07%減)、22年1〜6月期の売上高は5億6289万元(前年同期比2.63倍)、純利益は1億5247万元(同2.14倍)。
 
 新規上場に伴い調達予定の7億3799万元(約149億円)は、約26%の1億9000万元を年産30万台の呼吸装置および350セットの付帯部品生産プロジェクトに、約21%の1億5695万元を販売網およびブランディングプロジェクトに、約26%の1億9104万元を医療設備研究開発センタープロジェクトに用いる。
 
 広西天山電子の初値は公開価格と同値の31.51元だった。終値は公開価格を1.87%上回る32.10元だった。
 
 同社は05年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。単色およびカラーの液晶ディスプレイやディスプレイモジュールの研究開発、設計、生産、販売を主業務としており、スマート家電、POS端末、通信設備、工業制御・自動化、エネルギー、健康医療、車載メーターなどの分野に広く利用されている。21年における空調リモコン用ディスプレイ世界市場シェアは約13.69%、スマートメーター用ディスプレイ世界市場シェアは9.21%、POS端末用ディスプレイ世界市場シェアは約4%、血糖値計測器用ディスプレイ世界市場シェアは約2%、血圧計用ディスプレイ世界市場シェアは約3%だ。21年12月期の売上高は10億8900万元(前期比76.96%増)、純利益は9722万元(同2.03倍)。22年1〜6月期の売上高は6億1780万元(前年同期比24.67%増)、純利益は5832万元(同27.23%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の3億1256万元(約63億円)は、約30%の9348万元を光電タッチパネル一体化モジュール生産ライン建設プロジェクトに、約36%の1億1122万元を単色液晶ディスプレイモジュール生産拡大プロジェクトに、約15%の4785万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)