上海証券取引所の科創板への新規上場を目指す、空気ろ過設備、装置メーカーの美埃(中国)科技(688376/上海)が11月8日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3360万株を発行予定で、公募終了後速やかに上場する見込みだ。
 
 同社は2001年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。江蘇省南京市に本社を構え、各種ろ過装置など空気浄化製品、大気汚染対策製品の研究開発、生産、販売を主業務としている。製品は各種空気ろ過装置、設備で、半導体やバイオ医薬分野のクリーンルームにおける空気浄化などに利用されており、この事業の売上高が会社全体の7割前後を占めている。また、新型コロナの発生以降における公衆医療衛生分野の空気清浄需要の高まりに伴い、医療用空気清浄設備の開発、生産、販売にも力を入れているほか、工業の粉塵、油煙除去、揮発性有機化合物(VOCs)処理市場の開拓も進めている。
 
 中国国内では政府による大気状況改善政策の強化に伴い空気ろ過装置の市場規模が急速に成長しており、19年の市場規模は94億5000万元に達した。同年における同社の空気ろ過装置市場シェアは約4.39%となっている。中国国内の市場規模は25年に150億元に達する見込みであり、今後も成長が見込まれる市場の中でさらなるシェア拡大を目指す。
 
 21年12月期の売上高は11億4971万元(前期比27.33%増)、純利益は1億755万元(同30.43%増)。22年1〜9月期の予想売上高は8億5000万〜9億元(前年同期比10.98〜17.51%増)、非経常損益を差し引いた純利益は約9000〜9500万元(同44.49〜52.52%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)