深セン証券取引所では11月9日、東南電子(301359/深セン)と欣霊電気(301388/深セン)の2社がそれぞれ創業板に新規上場した。両者とも初値が公開価格を上回る好スタートとなった。
 
 東南電子の初値は公開価格20.84元を58.35%上回る33.00元だった。終値は同45.06%高の30.23元だった。
 
 同社は1987年に楽清県東南電子元件廠として設立し、95年に会社化した民営企業で、2016年に株式会社化した。浙江省に本社を置き、マイクロスイッチの設計、開発、生産、販売を主業務とする。製品は家電用品、専用設備、医療機器、電動工具、航空装置、乗用車などの分野で広く利用されており、美的、格力、ギャランツなどの中国電器製品メーカーのほか、シーメンス、ボッシュ、ワールプール、パナソニック、LG、ダイソン、日立、東芝などの著名家電ブランドが主な顧客だ。21年12月期の売上高は3億215万元(前期比20.04%増)、純利益は6028万元(同5.65%減)。22年1〜9月期の予測売上高は1億8400万〜1億9000万元(前年同期比15.59〜18.26%減)、純利益は3160万〜3370万元(同26.41〜31.00%減)。
 
 新規上場に伴い調達予定の4億2057万元(約85億円)は、約52%の2億2068万元を年産3億3000万個のマイクロスイッチスマート工場建設プロジェクトに、約18%の7618万元を年産625万個の新エネルギー自動車用スイッチおよびその他部品生産ライン建設プロジェクトに、約9%の3871万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。
 
 欣霊電気はの初値は公開価格25.88元を23.65%上回る32.00元だった。終値は同30.06%高の33.66元だった。
 
 同社は1999年設立の民営企業で、2000年に株式会社化した。浙江省に本社を構えており、低圧電器製品の研究開発、生産、販売を主業務としている。継電器、配電制御、電気の伝導および制御、各種メーター、センサー、スイッチの6分野で1万種類の規格におよぶ製品体系を構築し、主に機械製造、不動産、家電、消防、電力、通信などの業界で利用されている。売上構成は継電器が約50%、配電制御製品が約20%、電気伝導・制御製品が約10%。21年12月期の売上高は5億2113万元(前期比17.00%高)、純利益は8553万元(同1.86%減)。22年1〜9月期の予測売上高は3億7000万〜4億5000万元(前年同期比2.54%減〜18.53%増)、予測純利益は4700万〜6600万元(同19.14%減〜13.55%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の3億9233万元(約79億円)は、約69%の2億7003万元を工業自動化制御用電子部品のスマート製造工場建設プロジェクトに、約17%の6497万元を電磁リレー、マイクロスイッチ生産ライン建設プロジェクトに、約15%の5733万元をスマート型配電機器生産ライン建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)