上海証券取引所の科創板への上場を目指す、電子ペーストを製造する常州聚和新材料(688503/上海)が11月30日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2800万株を発行予定で、公募終了後速やかに上場する見込みだ。
 
 同社は2015年設立の民営企業。新型電子ペーストの研究開発、生産、販売を主業務としており、現在の主な製品は太陽光電池表面用銀ペースト。多結晶PERC電池、単結晶単面酸化アルミニウムPERC電池、単結晶両面酸化アルミニウムPERC電池、N肩TPOcon電池、HJT電池などの太陽光発電の主要電池、新型高効率電池に用いられている。高い性能と安定した品質により顧客から高く評価されており、通威太陽能、東方日昇(300118/深セン)、JAソーラー(002459/深セン)、カナディアンソーラーなど大きな規模を持つ太陽光電池パネルメーカーと良好な提携関係を持つ。
 
 20年の世界の表面銀ペースト製品市場シェアは23.43%で中国国産メーカーで1位、全体で2位となっている。また、21年には944.32トンを販売し、売上高が50億円を突破して市場シェアが37.09%に達したことで、中国企業として初めて表面銀ペースト製品出荷量世界一となった。さらに、太陽光電池表面銀ペースト製品の開発、生産で蓄積した各種リソースを生かし、太陽光電池以外の分野向けの銀ペースト製品の開発にも積極的に取り組んでおり、すでに販売実績を持つに至っている。
 
 21年12月期の売上高は50億8392万元(前期比2.03倍)、純利益は2億4677万元(同98.62%増)。22年1〜9月期に売上高は48億7961万元(前年同期比32.65%増)、純利益は3億256万元(同67.29%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)