深セン証券取引所では11月30日、江蘇東星智慧医療科技(301290/深セン)、昆船智能技術(301311/深セン)の2社が創業板に新規上場した。いずれも初値が公開価格を大きく上回るスタートとなった。
 
 江蘇東星智慧医療科技の初値は公開価格44.09元を15.74%上回る51.03元だった。終値は同20.48%高の53.12元だった。
 
 同社は2001年に常州三豊医材として設立した民営企業で、15年に株式会社化して現社名となった。吻合器をはじめとする外科手術用医療機器の研究開発、生産、販売を主業務としており、外科手術室、麻酔科、救急診療科、ICUなどで用いられる医療設備、消耗品を取り扱っている。米FDA、ブラジルANVISA、韓国KFDAなど多くの国・地域の認証を取得しており、製品は復旦大学付属華山医院、上海交通大学医学院付属仁済医院など中国国内の著名大型病院で広く利用されているほか、アジア、欧州、南米、アフリカの多くの国・地域で販売されている。21年12月期の売上高は4億4649万元(前期比19.25%増)、純利益は1億1106万元(同38.36%増)。22年1〜9月期の売上高は3億1771万元(前年同期比3.26%増)、純利益は7751万元(同7.74%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の6億1295万元(約119億円)は、約46%の2億8283万元を医療機器部品スマート製造・生産拡大プロジェクトに、約27%の1億6486万元を低侵襲外科新製品プロジェクトに、約27%の1億6525万元を医療外科機器研究開発センタープロジェクトに用いる。
 
 昆船智能技術の初値は公開価格13.88元を58.50%上回る22.00元だった。終値は同44.16%高の20.01元だった。
 
 同社は1998年設立の国有企業で、20年に株式会社化した。スマート物流、スマート生産ライン分野のプランニング、研究開発、設計、生産、施工、運営、メンテナンスを主業務としており、物流企業やメーカーに対してソリューションプランや重要技術設備を提供している。スマート物流システム・設備はたばこ、酒、医薬、EC、軍事・軍需産業、自動車、家電、コンシューマーエレクトロニクスなどの分野で、スマート生産ラインシステムは主にたばこ、医薬産業で利用されている。21年の中国物流倉庫自動化サプライヤーの事業規模ランキングでは第3位だ。21年12月期の売上高は19億1468万元(前期比18.23%増)、純利益は9982万元(同9.90%増)。22年1〜9月期の売上高は10億5797万元(前年同期比2.16%減)、純利益は5777万元(同41.28%増)。

 新規上場に伴い調達予定の7億5000万元(約146億円)は、約64%の4億8353元をスマート設備研究・生産能力向上プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)