民営の神経外科医院を運営する三博脳科医院管理集団（３０１２９３／深セン）が５月５日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格２９．６０元に対し、初値は６９．２９％高い５０．１１元。終値は同７７．３６％高の５２．５０元だった。
　
　同社は２００３年設立に北京三博投資有限公司として設立した民営企業で、１７年に株式会社化した。神経外科に特化した医療サービスグループで、目論見書発行時点で北京市、雲南省、重慶市、福建省、河南省で計６カ所の病院を運営、ベッド数は１５００床あまり、年間診察数はのべ５０万人、入院患者はのべ４万人、手術件数は１万件（神経外科手術が５０００件超）となっている。
　
　２２年１２月期の売上高は１０億６８３５万元（前期比６．０６％減）、親会社株主に帰属する純利益は６３０９万元（同１７．７３％減）。２３年１〜３月期の業績予測は、売上高が２億９２０２万元（前年同期比１０．０３％増）、親会社株主に帰属する純利益が１８５９万元（同２８．８５％増）。
　
　新規上場に伴い調達予定の５億元（約９７億円）は、６０％の３億元を湖南三博脳科医院プロジェクトに、約１４％の７０１０万元を情報化建設プロジェクトに、約２６％の１億２９９０万元を流動資金の補充に用いる。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）