軍用航空装備・電源製品メーカーの江蘇晟楠電子科技(837006/北京)が5月18日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格は8.40元に対し、初値は99.64%高い16.77元だった。終値は同84.64%高の15.51元だった。
 
 同社は2010年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。航空装備の製造、軍用電源分野関連製品の研究開発、製造、販売を主業務とする。主な製品は航空減速制御器、航空用ショックアブソーバーなどの航空機械系製品、および変圧整流器、リレーボックスなどの総合電源系製品。主に軍用航空などの国防軍需工業で広く利用され、多くの軍需工業企業と長期的な提携関係を築いている。
 
 22年12月期間売上高は1億3891万元(前期比25.12%増)、純利益は4558万元(同62.30%増)、親会社株主に帰属する純利益は4696万元(同88.33%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の2億元(約39億円)は、50%の1億元をスマート特殊設備生産拡大プロジェクトに、25%の5000万元を研究開発テストセンターのアップグレードプロジェクトに、25%の5000万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)