熱交換器メーカーの浙江英特科技(301399/深セン)が5月23日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格43.99元に対し、初値は7.93%低い40.50元だった。終値は同7.23%安の40.81元だった。
 
 同社は04年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。シェルアンドチューブ熱交換器、流下液膜式熱交換器、分配器などの高効率熱交換器および関連製品の研究開発、製造、販売を主業務としている。主にヒートポンプやエアコンの重要部品として用いられ、ハイアール、美的、格力、ダイキン、日立、三菱重工などを顧客に持つ。16〜18年における中国の冷蔵・空調用同軸シェルアンドチューブ式熱交換器市場シェアは業界3位。18〜22年の5年連続で中国省エネ協会から中国ヒートポンプ業界優秀部品サプライヤーに選ばれるなど、業界内で高いブランド力と影響力を持つ。
 
 22年12月期の売上高は5億6663万元(前期比15.43%増)、純利益は1億509万元(同22.18%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が9200万〜1億元(前年同期比1.90〜10.76%増)、純利益が1380万〜1650万元(同2.38%減〜16.72%増)。
 
 新規上場に伴う調達予定の4億4543万元(約87億円)は、約68%の3億222万元を年産17万セットの高効率熱交換器生産拠点建設プロジェクトに、約21%の9321万元を研究開発センター建設プロジェクトに、約11%の5000万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)