熱交換器メーカーの浙江同星科技(301252/深セン)が5月25日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格31.48元に対し、初値は27.67%高い40.19元だった。終値は同97.24%高の62.09元まで値上がりした。
 
 同社は2001年設立の民営企業で、17年に株式会社化した。冷却設備関連製品の研究開発、製造、販売を主業務としており、主な製品は熱交換器、冷却システム管路部品、自動車エアコン管路、冷却ユニットモジュールなど。ハイアール、ハイセンス、美的、LG、ホシザキ電機、澳柯瑪、星星冷鏈、長安汽車など国内外の著名家電、製造設備、自動車メーカーを顧客に持つ。また、新たに医療設備やコールドチェーン分野への応用も実現している。21年における商用小型冷却設備の中国市場シェアは9.34%で、商用小型冷却設備用フィンチューブ式熱交換器のシェアは20.16%。
 
 22年12月期の売上高は、8億891万元(前期比3.21%増)、純利益は8532万元(同22.23%増)。23年1〜3月期の売上高は2億1560万元(前年同期比3.25%増)、純利益は2571万元(同12.06%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の2億8931万元(約57億円)は、約48%の1億3789万元をコールドチェーンシステム向け環境保護型熱交換機およびスマートモジュールの産業化プロジェクトに、約35%の1億284万元を商用小型高効率熱交換器産業化プロジェクトに、約17%の4858万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)