上海証券取引所の科創板への上場を目指す、浙江双元科技(688623/上海)が5月29日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1479万株を発行予定で、公募価格は125.88元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
 
 同社は2006年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。生産プロセスにおける面密度、厚さ、重さ、水分などに関する品質の検査、制御ソリューション企業で、オンライン自動化検査、クローズドループ制御システム、内部欠陥や寸法測定に用いるマシンビジョンスマート検査システム設備の提供を主業務とする。これまでにBYD、蜂巣能源、億緯リチウム能などのバッテリー企業をはじめ、太陽光発電用フィルム、不織布、衛生素材、製紙など多くの分野の企業に製品やサービスを提供してきた。
 
 22年12月期の売上構成は、オンライン自動測定制御システムが60.63%、マシンビジョンスマート検査測定システムが37.02%、システム用部品や修理・メンテナンスサービスが2.35%となっている。22年におけるリチウムイオン電池分野向けオンライン測定・制御自動化システムの世界市場シェアは約20%、リチウムイオン電池分野向けマシンビジョンスマート検査測定システムの世界シェアは約3%となっている。また、フィルムの厚さオンライン測定制御システムの中国国内市場シェアは約30%で業界トップだ。
 
 同社は高い研究開発力、リチウムイオン電池や太陽光発電をはじめ幅広い分野への応用ができること、15年以上の経験に裏付けられたプロジェクト管理力の高さなどを強みとする一方で、ハネウェルやABB、サーモフィッシャーサイエンティフィック、キーエンスなど世界のトップ企業や中国国内の大手企業に比べると経営規模が小さく、知名度が低いことが課題となっている。
 
 22年12月期の売上高は3億7175万元(前期比42.02%増)、純利益は9648万元(同68.86%増)。23年1〜3月期の売上高は1億394万元(前年同期比70.34%増)、純利益は2593万元(同2.49倍)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)