中国のオンライン人材紹介サービス運営会社、同道猟聘(06100/香港)が5月28日、2023年1〜3月期の業績を発表した。前年同期比20%以上の減収となり、赤字に転落した。
 
 23年1〜3月期の売上高は5億316万人民元で、前年同時期の6億4864万元から22.43%減少した。23年3月31日現在の認証企業ユーザー数は117万5433件で、22年3月31日から12.4%増加。個人ユーザーも8730万人で13.6%増加した。一方で、企業からの売上が4億5180万元(前年同期比18.06%減)、個人からの売上が5100万元(同47.31%減)といずれも減少した。
 
 当期の中国の雇用市場環境について同社は、前期に比べてニーズがやや改善し、23年3月における全国の失業率も前月に比べて若干低下したものの、青年の失業率が引き続き高く、需要と供給のアンマッチが引き続き顕著だったと分析している。
 
 また、当期の純損益は4826万元の赤字で、1317万元の黒字だった前年同時期から赤字に転落した。赤字転落について同社は、減収により必要コストが相対的に上昇して利益を圧迫したっこと、22年のサッカーワールドカップ時に実施したマーケティング活動に関連する追加費用を当期に認識したことを原因に挙げている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)