バッテリーテスト設備メーカーの武漢市藍電電子(830779/北京)が6月1日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格26.60元に対し、初値は20.08%高い31.94元だった。終値は同3.61%高の27.56元だった。
 
 同社は2007年設立の民営企業で、13年に株式会社化した。バッテリーテスト設備の研究開発、製造、販売を主業務としている。主な顧客は大学、研究機関、バッテリーおよび材料メーカーの研究開発・品質検査部門で、清華大学、浙江大学、復旦大学、中国科学院物理研究所および化学研究所、寧徳時代、BYD、ガンフォンリチウムなどと取引がある。21年における中国国内の大学・研究機関向けのバッテリーテスト設備市場シェアは23%前後と高く、企業の研究開発・品質検査部門向けの市場シェアは2.21%だ。
 
 22年12月期の売上高は1億6701万元(前期比47.68%増)、純利益は7495万元(同57.10%増)。23年1〜3月期の売上高は2913万元(前年同期比64.06%増)、純利益は1464万元(同2.00倍)。
 
 新規上場に伴い調達予定の3億2702万元(約64億円)は、約65%の2億1309万元を生産拠点建設プロジェクトに、約20%の6392万元を研究開発センター建設プロジェクトに、約15%の5000万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)