15日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比68.25ポイント(0.43%)高の15947.63ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が17.42ポイント(0.32%)高の5403.73ポイントと続伸した。売買代金は265億1990万香港ドルと低調が続いている(14日の前場は317億9000万香港ドル)。
 米長期金利の上昇一服が好感される流れ。シカゴ地区連銀のグールスビー総裁が14日、インフレ減速に楽観的な見方を示す中、このところ上昇が続いていた米10年債利回りは低下に転じている。また、春節(旧正月)に伴う大型連休中の中国本土で、人の移動が活発化し、レジャー消費も活況だと伝わったことも引き続き材料視された。消費低迷からの脱却が期待されている。もっとも、上値は重い。中国不動産デベロッパーの債務問題や、米中関係の悪化が懸念材料としてくすぶっている。また、中国本土市場は今週いっぱい休場とあって、積極的な売買も手控えられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が4.2%高、香港リート(不動産投資信託)の領展房地産投資信託基金(823/HK)が2.0%高、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が1.9%高と上げが目立った。
 セクター別では、スポーツ用品や食品飲料、小売など消費関連が高い。上記した李寧のほか、中国動向(3818/HK)が1.7%、康師傅HD(322/HK)が1.8%、統一企業中国HD(220/HK)が1.1%、百盛商業集団(3368/HK)が5.9%、中国旅遊集団中免(1880/HK)が2.5%ずつ上昇した。
 自動車セクターの一角もしっかり。蔚来集団(9866/HK)が3.4%高、五菱汽車集団HD(305/HK)が1.6%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)が1.4%高、小鵬汽車(9868/HK)が1.3%高で引けた。
 半面、中国不動産セクターは安い。融創中国HD(1918/HK)が3.4%、万科企業(2202/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって3.0%、碧桂園HD(2007/HK)が2.9%ずつ下落した。
 他の個別株動向では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が2.0%安と続落している(前日は9.2%安)。対外圧力の警戒感が引き続き売り材料。米超党派議員グループは12日、同社などが中国共産党、中国人民解放軍と結び付いており、米国の安全保障を脅かしているとする書簡を提出した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)