20日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比91.90ポイント(0.57%)高の16247.51ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が34.35ポイント(0.63%)高の5519.23ポイントと反発した。売買代金は769億6140万香港ドルと低調が続いている。(19日は820億8740万香港ドル)。
 本土株の上昇が相場を支える流れ。上海総合指数は朝方に安く推移する場面がみられたものの、引けにかけて上げ幅を広げ、1月5日以来、約1カ月半ぶりの高値水準で取引を終えた。市場活性化の期待が強まっている。中国証券監督管理委員会(証監会)は18〜19日にかけ、市場の信頼回復に向け資産運用会社や投資家と会合した。また、寄り付き前に公表された中国の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、銀行貸出の指標となる1年物LPRが引き下げ予想に反して3.45%に据え置かれたものの、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRは4.20→3.95%と予想(4.10%)以上に引き下げられている。香港の各指数は本土株上昇をにらみながら、引けにかけてプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が7.9%高、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が5.0%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が4.2%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の証券が高い。海通証券(6837/HK)が3.8%、中国国際金融(3908/HK)が3.3%、中信建投証券(6066/HK)が2.8%、中信証券(6030/HK)が1.9%ずつ上昇した。
 中国発電セクターも物色される。中国電力国際発展(2380/HK)が4.6%高、華潤電力HD(836/HK)が4.1%高、華電国際電力(1071/HK)が3.5%高、華能国際電力(902/HK)が2.2%高とそろって続伸した。配当妙味に着目。同セクターは増益基調で推移する中、配当性向も高く維持されている。
 中国不動産セクターもしっかり。旭輝(884/HK)が7.5%高、世茂集団HD(813/HK)が4.3%高、越秀地産(123/HK)が2.7%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.4%高で取引を終えた。
 半面、自動車セクターの一角は安い。小鵬汽車(9868/HK)が3.7%、長城汽車(2333/HK)が2.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.3%安、蔚来集団(9866/HK)が1.9%ずつ下落した。値下げ競争激化の懸念がくすぶっている。BYDは19日、プラグインハイブリッド車(PHEV)セダン「秦PLUS DM−i 栄耀版」について、最廉価グレードの価格を従来版から2万人民元下げ、7万9800人民元(約170万円)にすることを明らかにした。実質的に2割値下げする。
 一方、本土マーケットは、5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.42%高の2922.73ポイントで取引を終了した。証券株が高い。不動産株、メディア・娯楽株、銀行株、医薬株、公益株、素材株、インフラ関連株、運輸株なども買われた。半面、消費関連株は安い。エネルギー株、半導体株も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)