27日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比60.53ポイント(0.36%)安の16574.21ポイントと3日続落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は3.93ポイント(0.07%)高の5727.29ポイントと反発した。売買代金は487億1680万香港ドルとなっている(26日の前場は443億2050万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。今週はあす28日に香港で政府予算案演説、3月1日に中国で官民が今年2月の製造業PMIを発表する予定だ。また、米国では29日、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向の目安とする米個人消費支出(PCE)コア指数(食品とエネルギーを除く)を公表する。内容を見極めたいとするスタンスが買い手控えにつながった。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の経済対策に対する期待感や、主要企業に好決算が相次いだことなどは支えだ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が4.3%安、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が4.1%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が4.0%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。広州富力地産(2777/HK)が4.4%、合景泰富集団HD(1813/HK)が4.1%、雅居楽集団(3383/HK)が3.7%、華潤置地(1109/HK)が3.5%ずつ下落した。
 主力ネット株もさえない。騰訊HD(700/HK)が2.3%安、京東集団(9618/HK)が1.9%安、美団(3690/HK)が1.8%安、百度集団(9888/HK)が1.3%安で引けた。
 半面、自動車セクターは逆行高。理想汽車(2015/HK)が21.0%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が5.5%、比亜迪(1211/HK)が3.4%、小鵬汽車(9868/HK)が2.7%ずつ上昇した。理想汽車に関しては、2023年12月期(本決算)の純損益が黒字に転換したことも材料視されている。
 他の個別株動向では、香港電力大手の中電HD(2/HK)が3.1%高と続伸。同社が前日報告した23年通期決算では、純利益が前年比で7.2倍に拡大した。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.51%高の2992.30ポイントで前場の取引を終了した。自動車株が高い。ハイテク株、素材株、銀行・証券株、不動産株なども買われた。半面、公益株は安い。保険株、酒造・食品株も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)