28日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比253.95ポイント(1.51%)安の16536.85ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が118.44ポイント(2.04%)安の5688.46ポイントと反落した。売買代金は1070億1670万香港ドルとなっている(27日は1026億80万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中国不動産デベロッパーの債務問題が再燃したほか、香港の陳茂波(ポール・チャン)財政長官が28日午前に予算案演説を開始し、高所得者の課税強化方針を発表したことも重しとなった。売り圧力も強まっている。ハンセン指数は今月中旬から上昇ピッチを速め、前日は昨年12月4日以来、約3カ月ぶりの高値水準を回復した。
 もっとも、下値を叩くような売りはみられない。上述の予算案演説では、不動産規制の緩和や観光業を支援する方針なども明らかにされた。また、中国人民銀行(中央銀行)が26日に開いたシンポジウムでは、昨年開催された5年に1度の中央金融工作会議で示された方針の下、ハイテクや環境など主要5分野に対する金融支援を強化する必要性が強調されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が7.0%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が6.5%安、スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が5.6%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。上記した龍湖集団や碧桂園服務のほか、碧桂園HD(2007/HK)が12.5%、旭輝(884/HK)が11.4%、融創中国HD(1918/HK)が9.8%、世茂集団HD(813/HK)と合景泰富地産HD(1813/HK)がそろって8.3%ずつ下落する。債権者のエバー・クレジット(Ever Credit)が香港高等法院(高等裁判所)に対し、碧桂園の清算を申し立てた。
 非鉄・レアアース関連もさえない。ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が7.0%安、非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)が3.7%安、資源会社の中信資源HD(1205/HK)が3.6%安、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.2%安、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が2.9%安で引けた。
 半面、香港の不動産セクターはしっかり。恒基兆業地産(12/HK)が3.8%、新世界発展(17/HK)が2.9%、領展房地産投資信託基金(823/HK)が2.0%、信和置業(83/HK)が1.4%ずつ上昇した。
 他の個別株動向では、オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が4.6%高。新作ゲームが当局に承認されたことを好感した。また、期末決算の報告を29日に控え、好業績を期待した先回り買いもみられる。
 一方、本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.91%安の2957.85ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、不動産株、医薬株、インフラ関連株、素材株、エネルギー株、メディア・娯楽株、運輸株なども売られた。半面、代替肉関連の銘柄群は急騰。発電株、銀行株の一角も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)