9日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比95.22ポイント(0.57%)高の16828.07ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が26.35ポイント(0.45%)高の5895.32ポイントと続伸した。売買代金は829億3370万香港ドルに縮小している(8日は998億7110万香港ドル)。
 当局の政策スタンスが支えとなる流れ。香港当局は低迷する株式市場をテコ入れするため、さらなる施策を打ち出す見通しだ。また、中国の経済対策に対する期待感も持続している。ただ、買い一巡後は上値が重い。米中の指標発表が気がかり材料だ。米国では10日、3月の米消費者物価指数(CPI)、中国では11日に3月の物価統計、12日に同月の貿易統計がそれぞれ公表される。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が5.3%高、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が4.2%高、オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が4.1%高と上げが目立った。
 セクター別では、レアアース・非鉄が高い。リチウム製品の江西カン鋒リ業(1772/HK)が9.0%、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が5.6%、希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が5.4%、エネルギー・資源会社の中信資源HD(1205/HK)が5.1%、ニッケル大手の新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.8%ずつ上昇した。
 半導体セクターもしっかり。ASMPT(522/HK)が5.6%高、華虹半導体(1347/HK)が5.4%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.2%高、晶門半導体(2878/HK)が1.8%高で取引を終えた。
 自動車セクターも物色される。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が10.7%高、長城汽車(2333/HK)が8.7%高、小鵬汽車(9868/HK)が6.0%高、東風汽車集団(489/HK)が3.2%高で引けた。
 他の個別株動向では、アパレル大手の思捷環球HD(330/HK)が50.9%高。同社が8日夜、ベルギー子会社が破産申請したと発表したことを受け、組織再編が急ピッチに進展すると期待された。思捷環球の業績は2022年以降、欧州事業の低迷などで赤字が続いている。
 半面、海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターはさえない。中遠海運能源運輸(1138/HK)が5.4%、海豊国際HD(1308/HK)が2.1%、太平洋航運集団(2343/HK)が1.7%、中国国際海運集装箱(2039/HK)が3.1%、勝獅貨櫃(716/HK)が1.8%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%高の3048.54ポイントで取引を終了した。医薬株が高い。ハイテク株、不動産株、動車株、証券株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。海運株、銀行株、公益株、産金株、非鉄株も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)