24日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比372.34ポイント(2.21%)高の17201.27ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が145.60ポイント(2.45%)高の6100.22ポイントと3日続伸した。ハンセン指数は昨年11月28日以来、約5カ月ぶりの高値水準を回復している。売買代金は1295億8390万香港ドルにやや拡大した(23日は1160億570万香港ドル)。
 投資家のリスク選好が高まる流れ。中東地域の地政学リスクが後退したほか、米ハイテク株高が好感された。米インフレ懸念が薄らぐ中、昨夜の米株市場ではナスダック指数が1.6%高と続伸している。米利下げ期待も再び強まり、米10年債利回りが低下。香港は金融政策で米国に追随するため、域内の金利低下も期待された。企業業績の改善傾向もプラス。香港で本格化する主要企業の決算報告では、利益の上積みや、業績持ち直しを示唆する内容が多く見られる。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.6%高と他の指数をアウトパフォームしている。個別では、画像処理ソフト中国最大手の商湯集団(20/HK)が31.1%高、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が8.8%高、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が8.1%高と上げが目立った。ソフトバンクグループなどが出資する商湯に関しては、生成AI(人工知能)の基盤技術となる大規模言語モデル「日日新SenseNova 5.0」のリリースが刺激材料。同社によれば、OpenAIが開発した「GPT−4」に匹敵するか、またはそれを凌駕する性能だという。同社株は一時36%高と急伸。内部情報の開示を控え、前場の取引中に売買が停止された。ほか、AI関連銘柄では、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が7.9%値を上げている。
 半導体セクターも高い。ASMPT(522/HK)が7.0%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が5.1%、中芯国際集成電路製造(981/HK)が3.6%ずつ上昇した。ASMPTについては、業績の回復が期待されている。同社の1〜3月期決算は前年同期比43.4%減益とさえなかったが、前四半期(10〜12月)からは純利益が2.3倍に拡大した。
 中国保険セクターも物色される。中国人寿保険(2628/HK)が5.6%高、中国平安保険(2318/HK)が4.2%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.9%高、新華人寿保険(1336/HK)が3.8%高で取引を終えた。中国平安保険の第1四半期(1〜3月)決算は4%減益とさえなかったが、これを嫌気する売りは限定されている。
 他の個別株動向では、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が2.9%高。同社が発表した1〜3月期決算では、営業利益が前年同期比で22%増加した。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.76%高の3044.82ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。発電株、保険株、素材株、運輸株、軍事関連株、石油株、インフラ建設株、運輸株、自動車株なども買われた。半面、医薬株は安い。銀行株、不動産株、石炭株も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)