世界の工場から世界の市場へと変化を遂げつつある中国だが、今なお中国には多くの企業が工場を設置している。中国の産業用ロボット市場は世界最大の規模であり、日本やドイツのメーカーが大きなシェアを獲得している。だが、同市場の将来性に着目した中国企業も産業用ロボット市場に数多く参入している。

 中国メディアのOFweek機器人網は18日、日本のロボットベンチャーについて紹介する記事を掲載し、中国企業が産業用ロボットを始め、モノ作りでさらに成長を遂げるためには「日本人に学ぶ必要がある」と伝えている。

 記事は、現在の産業用ロボットにはいくつかの欠点があると紹介、例えば専門的なトレーニングを受けたスタッフでなければ産業用ロボットを操作できないことが多く、これによってコスト増加の原因となっていると指摘した。また現在の産業用ロボットは人に比べて周囲環境の変化に対応する能力が圧倒的に弱く、また人を傷つける可能性もあると指摘した。

 産業用ロボットを活用するにはプログラムにより規定の動作を教える必要があるが、これは専門のトレーニングを受けたスタッフでなければ作業はできない。また、動作範囲内に突発的に人が入ったり障害物が生じたりすると、それに適した動作ができないという弱点がある。

 しかし記事は、日本のロボットベンチャーが開発した産業ロボット用のコントローラーを使用すれば、産業用ロボットが障害物や人に衝突するという事態を完全に避けることができると説明。このコントローラーを使用すれば、これまで多くの時間が必要とされてきたロボット動作プログラミングの時間を短縮でき、またロボットを手作業で動かしながらその軌道を記録していた従来のマニュアルティーチング作業の必要がなくなるという。

 記事は、このコントローラーについて、産業用ロボットが使用される現場における問題点や使用する側の潜在的なニーズを上手に汲み取った製品であると称賛したうえで、中国企業のモノ作りにおいてもこのような「マーケットイン」の考え方が必要であり、日本企業に学ぶべきであると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)