中国人観光客の購買力の高さは、今や世界が注目するほどだ。彼らは、気持ちいいほどにお金を使う。その感覚は、30年前の日本に近いものがあるのだろうか。中国メディア・今日頭条は11日、日本人よりもお金を持っていないはずの中国人が、日本人よりも豪快にお金を使う理由について考察した記事を掲載した。
 
 記事は、上海のホテルで働いた経験のある日本の女性が「ホテルの実習に来ていた大学3年くらいの中国人学生たちが、1日100元の収入にもかかわらず毎日のように近所のスターバックスコーヒーに飲みに行っていた。彼らは貯金をしないのだろうか」と疑問を持ったというエピソードを紹介した。
 
 そのうえで、日本の若者は長期的な経済低迷という環境下で育ってきたことで、1950年代生まれの中国人同様に無駄遣いをせず、節約に徹する傾向にあると説明。一方で、中国の80年代、90年代生まれの人たちは、経済が急発展した20年間で育ったことから消費意欲が非常に強いとし、多くの人が貯蓄をしないどころか多額のローンも抱えているとした。その背景には「今後30年で収入が倍になるので、返済も楽になる」という算段があると解説している。
 
 しかし、その見通しは甘そうだ。専門家は「これはとても難しい。経済成長によってもたらされる富の増加ではカバーできない」と指摘しているという。30年後に収入の倍増を目指すのであれば、年間10%程度の経済成長を続けなければ難しいとのことである。
 
 記事は「今の日本では、節約志向の若者が、高度成長期に育ち、お金を湯水のごとく使う傾向のある50歳くらいの親世代をたしなめる現象がある。専門家によれば、中国でも2010年生まれ世代が親世代とは異なる倹約世代になる可能性があるという」と伝えた。
 
 今の中国では「家や車を持っていないと結婚できない」という話が常識になっているようだが、やがてそれが常識ではなくなる時代がやって来るのだろうか。少なくとも今は、倹約や節約に努めてせっせと貯金をする中国市民の姿は想像できない。(編集担当:今関忠馬)(イメーシ?写真提供:(C)TEA/123RF)