微妙な関係性の中国と台湾。1つの国を主張する中国に対して、現政権の台湾民進党は独立派である。独立は中国にとっては絶対に受け入れられないことであるため、台湾の最近の日本に対する態度を、中国は問題視しているようだ。
 
 中国メディアの今日頭条は17日、「日本は台湾を尊重できるのか?」と題する記事を掲載し、台湾の姿勢を批判する記事を掲載した。中国の強い不満は、蔡英文率いる民進党から来ている。独立を志向するあまり「日本による台湾統治を称賛し続けている」のだという。
 
 中国と台湾のこの溝は今に始まったことではないが、今回この話題が再び上がったのは、7月7日に抗日戦争開始80周年の記念式典が開催されたことと関係があるようだ。中国人にとっては「中華民族が団結した美しい歴史」である日本への勝利を、台湾の民進党が他人事のような冷ややかな態度で傍観していたとし、これは想定内の反応だとしつつも「独立を主張する気持ちが露見された」と憤慨した。
 
 また記事は、抗日戦争において、共産党と国民党は「力を合わせて」日本と戦ったのだと指摘。「全民族による抗日がなければ、台湾が祖国に戻ることはなかった」のであり、この戦争の最大の受益者は台湾人だと主張した。にもかかわらず、歴史を忘れて日本に媚びるとは「自国の歴史に対する無知、奴隷根性で日本に媚びる醜態」であり、「裏切り行為」だと痛烈に非難した。
 
 記事によれば、台湾は日本に「媚びる」ことで独立の支持をとりつけようとしているが、結果的に「日本からさげすまれる結果になっている」と分析。日本は「強者を崇める」ため、「台湾は無能だから他に支配されて当然と評価される。日本から尊重されるわけがない」と厳しく指摘した。
 
 そして、公式な国交のない台湾の領事館に当たる「日本交流協会」を、「日本台湾交流協会」と名称変更するなどして、日本が台湾に「飴を与えている」ことは認めつつも、尖閣問題などの実質的な利益にかかわる問題では少しも譲歩しておらず、台湾が最も希望する国際組織への参加においても、日本は少しの助けにもなれないと主張した。
 
 民進党政権になってからは、国民党政権と違って中国と距離を置いている台湾。中国による圧力はますます強まるに違いなく、民進党は難しいかじ取りを迫られそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)