経済的に裕福になった中国人は世界中を旅行で訪れるようになり、その旺盛な消費から世界中で歓迎される存在となっている。だが、中国人旅行客のマナーが問題視されるケースが増えていることも事実だ。
 
 中国メディアの捜狐はこのほど、欧州を旅行で訪れたという中国人旅行客の手記を掲載し、欧州の人びとは「日本人を軽視したり、差別したりはしないが、中国人を軽視して差別する」と主張する一方、その対応の違いには理由があると指摘する記事を掲載した。
 
 記事は、中国と欧州の国では政治体制が大きく異なり、国と社会、そして個人の関係や立場の強弱も大きく異なることを指摘。欧米では憲法は為政者が自由に定めることのできるものではなく、法律やルール、権利に対する考え方や意識も中国とは大きく違っていることを指摘した。
 
 こうした考え方や意識の違いは「他人の人権」を尊重するか否かという行動につながっていると指摘。中国人はしばしば「中国人には人権がない」などと口にするとしながらも、そもそも中国人は「人権が何か」、「他人の人権を尊重するとはどのようなことか」を理解していないとし、そのため他人の迷惑を考えない行動を取っているのではないかと推測した。
 
 さらに記事は、フランスやドイツ、イタリアに宿泊し、ホテルで食事をした際、「いつも中国人は他の国の人とは別の部屋で食事を取らされた」と紹介。同じブッフェであっても、他の国の人向けのブッフェは様々な食べ物が豊富に用意してあったが、中国人用のブッフェは簡素な部屋に簡素な料理が並んでいるだけだったと紹介し、こうした対応に中国人一行は怒り、差別的な対応だとして罵りの言葉を口にしたという。
 
 だが、現地のガイドによれば「昔は中国人と現地人の食事は別々ではなかった」とし、中国人は食べきれないのにブッフェで大量に料理を取り、他の人に料理を残そうとしないなど、他の人のことなどお構いなしの行動を取ってきたため、止むを得ず中国人だけ別の部屋になったという経緯があったことを伝えた。
 
 続けて記事は、同じアジア人でもマナーの良い日本人は欧州で差別的な対応を受けることはないと紹介。中国人はブッフェでの対応に「差別的」だと批判するが、「なぜこのような対応をされることになったのか、中国人は反省しなければならない」と指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)