韓国では、中国や日本からの観光客が減少していることを受け、観光産業がどん底まで落ち込み、成長が停滞する「L字型」局面に突入することに対する警戒が広がっている。中国メディアの中華網はこのほど、「中国人旅行客が6割も減少した韓国の観光産業はL字型での低迷に突入する恐れがある」と論じる記事を掲載し、韓国の観光業界の現状を伝えた。
 
 記事は韓国メディアの報道を引用し、高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備に反発する中国政府が実質的な報復措置として韓国への旅行を制限して以降、韓国を訪れた中国人観光客は3月が36万人(前年同月比40%減)、4月が22万人(同66.6%減)、5月が25万人(同64.1%減)と急激に減少していることを紹介した。
 
 さらに、2016年の訪韓外国人の46%を占めた中国人だけでなく、2番目に多かった日本人観光客も減少に転じていて、4月の訪韓日本人観光客は前年同月比5.4%減の16万人となり、5月も同10.8%減の15万人と落ち込んだことを紹介した。
 
 そして記事は、韓国の観光業界の関係者の見解として、韓国を訪れる中国人と日本人の減少が続き、増加に転じることがなければ韓国の観光産業はL字型で低迷し、しかも低迷は長期化するかもしれないと懸念をにじませていることを紹介した。
 
 韓国でも日本同様、中国人旅行客による経済効果は非常に大きかった。中国人旅行客の減少は、韓国の多くの企業にとって、存続の危機にもつながりかねない大問題であり、実際に韓国の免税店は閑古鳥が鳴いている状況となっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)(イメーシ?写真提供:(C)TEA/123RF 2017年6月の仁川国際空港の様子)