中国では日本製品は品質が良いことから非常に人気がある。中国にもそれなりに良い物は存在するが、安い製品は始めこそ良いが、すぐに使い物にならなくなってしまう物が多い。中国メディアの今日頭条は22日、日本製品は質が良くて、長く使えると指摘しつつ、「なぜ中国人には日本製品と同等の品質を持つ製品を作り出せないのか」という記事を掲載し、中国人に足りないのは「日本人が持つ匠の精神」であると論じた。
 
 記事はまず、「匠とは一般的に、非常に優れた技術を持つ職人のことで、仕事に真剣に取り組む人のことを指す」とする一方、「機械化が進んで大量生産がなされる時代にある今、中国では匠の精神は徐々に失われつつある」と論じた。続けて、「中国人の多くは職人に偏見を抱いているが、日本では、匠と呼ばれることは非常に光栄なことなのだ」と紹介した。
 
 続けて、2012年時点の統計として、社歴が200年以上に達する歴史のある企業は日本が世界最多で3146社もあったと紹介。次いでドイツには837社、オランダに222社、フランスに196社あったとし、企業が長年にわたって生き残ることができるのは、自社の製品やサービスの質を徹底的に極めようとする「匠の精神」があるからに他ならないと指摘した。一方、中国には1538年もの長い歴史を持つ企業が存在するが、200年以上の歴史を持つ企業はたった片手で数えるほどしかないことを伝えた。
 
 さらに記事は、中国の中小企業の平均寿命は2.5年、グループ会社と呼ばれるもう大きい企業でも7−8年にとどまり、欧米や日本と比べたら非常に短いことを紹介し、中国では「匠の技術が育つ前に企業がなくなってしまい、結果として技術力の向上や品質の向上につながらない」という一面があることを伝えている。
 
 中国で匠の精神が見られないのは、国の制度の問題もあるかもしれないが、次から次へと気移りしやすい中国人には1つのことに取り組み続けるというのはなかなか難しい課題なのかもしれない。後継者不足が懸念されているが、質の良い日本製品は引き続き中国で注目されていくことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)