世界10ヵ国で人材紹介事業を展開し、東南アジアでは最大級の規模(※)を誇るジェイ エイ シー リクルートメント グループ(CEO:田崎 ひろみ)が、2017年第2四半期のアジア各国のホワイトカラー人材紹介市場の動向をまとめた。
 
(※)自社調べ(アジアで人材紹介事業を展開する同業他社の売上規模を比較)
 
■香港
春節(旧正月)明けの活況な状態から落ち着きを見せる
 
【求人数】
対前年四半期比 125%
対前四半期比  110%
 
JAC Recruitment 香港法人社長 蓮子 哲也氏
 
 香港は7月1日で、1997年に英国から中国に返還されて以来20年を迎えました。式典に出席した中国の習近平国家主席は「1国2制度」の成功を強調しましたが、中国の経済発展に伴う香港の優位性の低下が目立ち始めています。中国政府と香港は隣接する広東省やマカオとの一体開発に着手し、世界最長の海上橋や高速鉄道など巨大プロジェクトが進行中です。新たな投資貿易協定も締結され、経済の融合はより一層加速することが予想されます。これが、今後の香港経済の回復と、企業の採用活動の追い風となることを期待しています。
 
【企業の採用動向】
 春節明けの活発な採用動向が一服し、日系企業の求人の需要は一定の落ち着きを見せたものの、対前期比では増加となりました。各日系企業からの求人は、非日系マーケット拡大目的の現地マネージャークラスの採用や、日系企業の現地化の促進に向け将来の幹部候補となるマネージャークラスの人材など、企業の中核となる人材の採用ニーズが増加傾向にあります。一方、金融関連企業では春節明けから現在まで活発な採用活動を行っており、第1四半期に続き賞与支給後の既存社員の退職に伴い欠員補充の依頼が増加しています。
 
【求職者の動向】
 転職を希望する登録者数は第1四半期と比べ減少しました。直近の日系企業への転職希望者は若年層が多い状況に変わりはありませんが、景気が不透明のため、将来を見据え転職を希望するミドルクラスの転職希望者も少しずつ増加傾向にあります。また、日系企業による非日系マーケットへの拡大に伴い中国語の語学力を持つ日本人人材の需要が増加傾向にあります。中国人・香港人の多言語スピーカーは香港に多く存在しますが、日本人の多言語の能力を持つ人材はまだ少なく引く手あまたとなっています。(イメージ写真提供:123RF)