中国の街頭では中国車のほか、米国系メーカー、ドイツ系メーカー、フランス系メーカ、韓国系メーカーそして日系メーカーと、実に多種多様な自動車を目にすることができる。中国は世界最大の自動車市場となっているが、それだけ競争も激しく、各メーカーが中国市場で激しいシェア争いを繰り広げている。
 
 最近の中国市場では政治的な軋轢を背景に韓国車の販売が低迷しているが、逆に日系車の販売は好調だ。中国メディアの今日頭条は1日、「韓国車の販売は暗澹としているが、逆に日系車は勢いを増している」と伝え、日韓の自動車メーカーの中国市場における対照的な販売について、その理由について考察している。
 
 中国の自動車市場は「世界最大の市場」であるがゆえに、各メーカーの世界販売台数を大きく左右する。中国では2017年上半期だけでも、乗用車の販売台数は前年同期比1.6%増の1125万台に達した。中国の自動車市場で今、大きな関心を引いているのは韓国車と日系車の販売実績が「両極端な結果となっている」ことだ。
 
 記事は、韓国車について、17年上半期の現代自動車の中国市場における販売数は前年同月比46.7%減の43万台にとどまったことを指摘。その原因について、「中国市場に投入される車が増え、現代にとっては競合車種が増えたことや、民族的なわだかまりのゆえに中国人消費者は韓国系車を選ばなくなっている」と指摘した。記事で指摘している「民族的なわだかまり」とは、韓国が高高度ミサイル防衛システム「THAAD(サード)」を配備したことの問題であろう。
 
 逆に、日系車は特定のメーカーだけが好調なのではなく、日系メーカー各社が販売を伸ばしている。たとえば、「広汽三菱のアウトランダーは、上半期の売り上げが5万4200台となり、前年同月比182%も増加した。また、東風本田の上半期累計販売数は33.5万台で前年同期比34.9%増となった。
 
 記事は、「日系車は、様々な理由で多くの中国人からけちをつけられるが、販売数は好調だ」とし、それは他のメーカーには真似できない特徴や長所があるからだ」と結んでいる。中国では「日系車の安全性は低いのではないか」という根拠のない噂が存在するが、多くの中国人が噂ではなく日系車の良い点を見極め、実際に購入していることが販売台数に如実に現れている。(編集担当:村山健二)(イメーシ?写真提供:(C)kurapy11/123RF)