中国は世界最大の自動車市場だが、日系車に対する評価は一様ではない。なかには根拠のないデマとして「日系車の燃費性能が高いのは、材料をごまかして車重を軽くしているため」であるといったものまで存在するが、中国メディアの今日頭条はこのほど、「日系車の燃費が良いのは手抜きによるものか、それとも努力によるものか」を考察する記事を掲載した。

 日系自動車メーカーの中国における販売は近年、好調を維持し続けているものの、その一方で「日系車はボディーの鋼板が薄く、車重が軽い」、「車体の材料に手抜きをしている」といったデマもあり、燃費が良いのはそのせいだとする論調もある。

 だが記事は、「日系車の燃費と車重を結びつけて論じるのは安易な結論だ」とし、日系車は他の合弁車に比べて特別に軽いわけではないためだと指摘、日系車が低燃費であるのには他の秘密があるに違いないとした。

 続けて、日系車にとって「低燃費」は強みの1つであると同時に、売れ行きを大きく左右する重要な課題であるとし、日系メーカーは「エンジンの熱効率の向上」や「先端トランスミッションの開発、採用」によって燃費性能を高めていると指摘。多くの日系車が無段変速機(CVT)を採用していることからも、日系車の燃費と乗り心地が良い理由が分かるとした。

 さらに日系車の代名詞的存在として「ハイブリッド車」の技術を紹介したほか、日系メーカーは「タイヤ」の接地面積や摩擦が燃費に及ぼす影響についても研究していると指摘。「日系車はボディーの鋼板が薄く、車体の材料に手抜きをしているから車重が軽く、車重が軽いから燃費性能が良い」といった論調は誤りであり、日系メーカーは燃費性能の向上にこだわり、努力を重ねているのだと指摘した。

 日本ではエコカーや低燃費は販促につながる重要なキーワードとなっているが、それは車社会化が急速に進む中国でも同様であり、車を購入した後の維持費を重視する消費者は少なくない。中国市場においても燃費性能の高さは日系車にとっての最大の強みの1つと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)