街にある自動販売機では、当然のように缶コーヒー飲料が売られている。そして、スーパーやコンビニでも缶コーヒーは陳列棚の大きな部分を占めている。この光景は、日本を訪れた中国人観光客にはいささか不思議に感じるようだ。中国メディア・今日頭条は21日「日本人はどうしてこんなに缶コーヒーを愛しているのか」とする記事を掲載した。

 記事は「みんな知っている通り、日本はコーヒーの激戦区だ。スターバックスやブルーボトルといった大型ブランドから個人経営の小さな店舗まで、カフェの数と質は世界のトップレベルあると言える。その一方で、日本人は缶コーヒーが大好き。毎年1人あたり91本の缶コーヒーを飲むという統計もあるという。日本では、スーパーやコンビニそして自動販売機で様々な種類の缶コーヒーが売られているのだ」と紹介した。

 そして、日本で缶コーヒーが盛んに生産、消費されるようになった経緯について解説。日本初の缶コーヒーは1959年に明治製菓が発売した無糖コーヒーで、10年後の69年にUCCが発売したミルク入りコーヒーによって大規模な普及が始まったとした。当初はほぼUCCの独占状態だったが、販売量の増加に伴って他の飲料メーカーも続々缶コーヒー市場に参入、90年には缶コーヒーの販売数が3億ケースにまで達したと伝えている。

 また、カフェでコーヒーを飲むより安価であること、そして自動販売機の存在が缶コーヒー人気を支え、自動販売機の加温販売が可能になったこと、コンビニが増加したことなども缶コーヒーの売り上げを増やす大きな要因になったとした。

 記事は、現在までに日本国内だけで30以上のブランドが400種類を越える缶コーヒーを発売していると紹介。単にアメリカンやカフェラテ、モカといった区別にとどまらず、焙煎のレベルや甘さなどによって細かく区分された商品が存在するほか、昨今では地域限定やアニメキャラクターやイベントとのコラボレーションといった販促手段も盛んに用いられていると説明した。

 そして「缶コーヒーはもともとコーヒーを淹れる時間がない人のための便利な飲み物だったが、日本人のマーケティング力や技術改良力により、最終的には独特の文化を形成するに至った。これには感嘆せざるを得ない」としている。

 記事は最後にもう1つ、日本の缶コーヒー文化がここまで発展した理由について言及。それは「低価格でありながら、本当においしい缶コーヒーがたくさんある」ことだ。そこには、各メーカーの開発担当者による涙ぐましい努力があることは、言うまでもない。(編集担当:今関忠馬)