世界の高速鉄道の先駆けとされる日本の新幹線。1964年10月1日に営業を開始し、当時では世界初となる時速210キロの営業速度を実現した。しかし今では、新幹線の営業速度は中国高速鉄道に及ばない。中国メディアの新浪網は15日、「新幹線はなぜ中国高速鉄道ほど速くないのか」と題する記事を掲載した。

 現在、新幹線の最高営業速度は、東北新幹線の宇都宮から盛岡間の時速320キロだが、山梨リニア実験線では有人走行として世界最高の時速603キロを記録している。

 これに対して記事は、中国高速鉄道は試験運転で時速486キロを記録したと紹介。営業速度では日本より速い時速350キロの路線があり、昨年末には同じく時速350キロの自動運転高速鉄道となる京張高速鉄道が開通したことも報じられた。したがって、単純に時速だけを見ると「新幹線は中国高速鉄道に及ばない」と記事は主張した。

 では、なぜ新幹線は中国のように速度を上げないのだろうか。記事は、日本は人口が一部に密集していて山が多いため、速度を上げにくいと分析。この点、中国は有利だという。中国では駅を郊外に作ることが多く、広大な大地で線路をまっすぐに建設できるため速度が出しやすいというのは一理ありそうだ。

 このほか記事は、中国は車両製造技術を最初は外国から取り入れたものの、その後に大きな改造と技術革新を行うことで、速度が出て乗り心地の良い車両を開発できたと主張。この「世界トップレベルの技術」が中国高速鉄道の速さの要因だと論じ、自画自賛している。

 とはいえ、日本もJR東日本が時速360キロの営業運転に向けて、実験走行をすでに実施しており、これが実現すれば新幹線が速度で再び世界一になる。記事が指摘するように、地理的な面や騒音など環境面での問題もあるものの、技術的な面で言えば新幹線は中国高速鉄道以上の速度で走行することは可能であり、世界の高速鉄道は再びスピード競争の時代に突入するのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)