中国高速鉄道の営業距離はすでに3万5000キロメートルを上回っており、世界最長となっている。各都市が高速鉄道で結ばれたことで、多くの中国人にとっては都市間の移動が非常に便利になった。

 しかし、「鉄道での旅」という観点で見ると、中国よりも日本のほうが「より快適」であり、中国にとっては日本には学ぶべき点が多いのだという。中国メディアの百家号はこのほど、中国では高速鉄道が飛躍的な発展を遂げたが、「鉄道での旅」という点では日本に学ぶべきだと論じる記事を掲載した。

 記事は、中国では近年、高速鉄道網が全土に拡張されたことで、都市間の距離は飛躍的に縮まり、移動は非常に便利になったと指摘する一方、世界的に見た場合、「世界で最も鉄道産業が発達した国の1つは日本であろう」と主張。

 そして、日本を訪れて新幹線や電車などを利用したことのある人ならば、その快適さを「高く評価せざるを得ない」と実感したはずだと指摘し、なぜなら日本の鉄道は「設備などのハード面が快適で素晴らしいだけでなく、中国のように大騒ぎする子どもはおらず、携帯電話で大声で通話する大人もいない」と指摘し、ソフト面も非常に素晴らしいのだと論じた。

 また、日本の鉄道産業の凄さは「快適さ」という体験だけでなく、その理念にあるとし、中国では鉄道を単なる移動手段としてしか見ていないが、日本では「鉄道は文化であり、鉄道そのものが旅の目玉になっている」と主張。北海道で冬だけに運行される蒸気機関車(SL)の臨時列車「SL冬の湿原号」のように、日本には各地に鉄道を目玉にした、その土地ならではの観光資源があると指摘したほか、各地の特産品をふんだんにつかった駅弁もあって、まるで芸術品のように美しい駅弁は「それを味わうためだけに、その土地を訪れる価値がある」ことを強調した。

 中国では高速鉄道の「営業距離」や「営業速度」ばかりを追求する傾向にあるが、記事は「鉄道を観光資源とする日本の文化は非常に優れた考え方」であるとし、「いつの日か中国でも鉄道を利用することが目的となるくらい、鉄道が乗客にとって大きな満足感をもたらしてくれる存在になることを期待せずにはいられない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)