中国メディア・東方網は2日、世界的に患者の多い乳がん細胞の有無を調べる画期的な方法が日本で開発されたことを紹介し「間違いなく女性にとっての福音だ」と報じた。

 記事は、神戸大学が涙を用いて乳がんの検査を行う新技術「TearExo」を開発し、2021年に正式に使用開始する計画であると紹介。「簡単に言えば、金属片をセットした特性の試験紙に被検者の涙のサンプルを集めたのち、精密な機器にて涙の中に乳がん細胞の分泌物があるかを測定するものだ」と説明し、結果が出るまでにわずか10〜20分とスピーディーであることを伝えた。

 また、この検査は乳がんの有無を調べるだけでなく、乳がんの治療プランが有効かどうかについても調べることができるとしている。

 そして、この情報を知った中国のネットユーザーからは「日本の技術は素晴らしい。非常に実用的な技術だ」との賞賛がでる一方、「涙からがん細胞が測定できるというのはもうすでにがんが深刻化しているのではないか」との疑問の声もあると紹介した。

 記事はその上で、世界における乳がんの現状について言及。世界的に乳がん患者が急速に増えており、その治療効果は国によって大きく異なっているとした。例えば5年生存率が米国の90%超に対して中国は75%にとどまっていることを挙げ、その差は検査による乳がんの発見タイミングの差と大きく関係していると伝えた。

 さらに、貧困国では乳がん検査の手段が限られており早期発見が難しいこと、世界的に用いられているマンモグラフィーの手法も、すぐには検査の結果が出ないうえ、単一の結果だけでは乳がんかどうかの判定することは難しく、さらに苦痛を伴う検査を受ける必要があることを説明した。その上で「このような状況の中で、日本が開発したTearExoは間違いなく世界の女性に福音をもたらすのだ」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)