日本に観光に中国人が、日本の桜や環境の清潔さ、また秩序正しさを見て「うらやましい」と感じることは多々あるようだ。では、日本人が中国に対して「うらやましい」と感じることあるのだろうか。中国メディアの百度はこの点を取り上げ「日本人が中国をうらやましい」と感じる3つのポイントを挙げているが、いくらか疑問符が付くものだった。

 一つ目は果物の値段が安いこと。日本は農地が狭く、人件費も中国に比べて高い。また、果物に求める品質のレベルも高いため、果物の値段は中国に比べてかなり高い。そのため、日本では果物を半分とか何分の一に切り分けてケースで売られていることもあるが、中国では果物自体の値段が安いため、そうした売り方をされていることはめったにない。

 二つ目は自家用車事情。日本では駐車場代が高く、車の維持には相当のコストがかかる。中国はこの点、多くの場所で駐車場もまだまだたくさんあり、自由に路上駐車できるスペースもかなりある。こうした事情から、中国では自家用車の維持コストが安く抑えられる。

 三つ目はごみの分別。中国ではまだ多く場所でゴミの分別は行われていない。例えばマンションでは、管理費さえ払っておけば、ごみ捨て場に分別せずに捨てておき、あとは管理人やごみの収集者が資源ごみなどを抜き取って捨てておいてくれる。中国メディアは「日本ではかなり細かく分別する必要があるため、この点はうらやましいに違いない」と述べている。

 ただし、この3つの点も「場所によっては」との但し書きが付きそうだ。というのも、新型肺炎で物価の高騰にさらに拍車がかかっている。また、大都市や中小都市では今、自家用車の所有率が急上昇し駐車場がない「停車難」が問題になっている。さらに、北京や上海などではゴミの分別がすでに始まっている。残念ながらこの記事が取り上げている日本人がうらやましいと思うはずのその3つのポイントが、今や風前の灯となってしまっているようだ。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)