以前と比べると聞く機会が減った感のある「中国車のパクリ」問題だが、根絶されたわけでは決してない。中国メディアの百家号は16日、「中国車はまだ日本メーカーを模倣しているのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、中国の自動車メーカー・上海汽車の大通ブランドが過去に、名称を「マクサス(MAXUS)」に変更した事例を紹介。これはレクサスと酷似していると中国国内でも話題となった。マクサスは中国語では「邁克薩斯」の漢字をあてており、レクサスの中国語名「雷克薩斯」と1字しか違っていない。有名な日本の製品に似せて、漢字1文字だけ変えるというのはよくあるパクリの手段なので、偶然と言い切るには厳しそうだ。

 日本車の真似をするのはマクサスだけではないようだ。他にも記事は、中国ブランドの「エンブレム」が日本ブランドによく似ていると指摘。長安はホンダに酷似しており、奇瑞はインフィニティ、海馬はマツダによく似ていると伝えた。さらには欧米の自動車メーカーも模倣の対象になっており、「マクサスのパクリ疑惑」は、レクサスの知名度と販売台数の多さから注目されただけで、実際にはもっと多いようだ。

 では、中国人はこうしたパクリ疑惑をどのように受け止めたら良いのだろうか。記事はマクサスの一件は「恥ずかしい」と感じた中国人が多く、ネットが炎上したと紹介。中国人自身が問題提起するようになったというのは、大きな意識の変化と言えそうだ。しかし記事は、恥ずかしいと思うべきかについては触れず、ただ「自信を持つべきだ」と主張。「すでに一定の発展を遂げてきた中国の自動車メーカーは、もうパクリをする必要などない」と主張した。

 日本人の感覚としては、中国のネット上で広がったという「恥ずかしい」という感情のほうがしっくりくるが、記事の中国人筆者のように「もうパクリをする必要はないほど強くなった」という理由でパクリを戒める考えの人もいるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)