台湾の回転寿司チェーン「スシロー」の台湾法人がこのほど名前に「鮭魚」(サケ)を含む人の会計をタダにする、とのキャンペーンを行った。しかし、このキャンペーンが思わぬ騒動を引き起こしている。台湾メディアの自由時報などが報じている。

 「スシロー」の台湾法人がサーモンフェアにあわせて、3月17日と18日の二日間、一つのテーブルの食事代をタダにするキャンペーンを行った。このキャンペーンが発表されて以降台湾各県の戸籍業務を担当する窓口に、「鮭魚」への改名を申し出る人々が相次いだ。現時点で、すでに170人以上が、このキャンペーン発表以降「鮭魚」に改名したとのこと。

 実は、台湾では一人3回まで相応の理由がある場合に名前の変更が認められている。そのため、「サーモン」に改名してでも食事代をタダにしようという人が各地に現れたようだ。しかも、台湾では戸籍資料の変更は80台湾元(約300円)でできてしまうため、こうした人々が現れたのではと見られる。

 こうした事態に、台湾の内政部(内務省)が、書面で注意を喚起する事態になっている。内政部(内務省)は、「改名は一人3回まで。自分の権利を大切に」と呼びかけ、「もし、今回の改名が3回目だったら一生”サーモン”という名前のままになる」と説明し、改名は慎重にするようにと呼びかけている。

 さらには、国会でもこの件について質問がなされた。台湾では、改名を申し出れば、80台湾元(約300円)程度で改名できてしまう。国会では「そもそも、この事務手数料が安すぎるのではないか」との意見も出ている。

 「スシロー」側も、このキャンペーンがまさか国会にまで飛び火するとは、予想だにしなかっただろう。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)