現在「中国製造2025」を打ち出し製造業の高度化を目指している中国にとって、日本は良いお手本になっているようだ。中国メディアの百家号は20日、日本の製造業は順調に産業構造を転換させていると称賛する記事を掲載した。日本の軌跡は「中国への啓蒙になる」としている。

 記事はまず、日本の製造業がバブル崩壊後、方向を転換した判断は正しかったと称賛。鉄鋼企業や銀行が合併したことを「合理的な圧縮」と評価し、経済発展を止めたのではなく「別の道を行った」だけだと指摘した。

 では、日本はどのように産業構造を転換してきたのだろうか。記事は日本が実行してきた3つの方法を紹介。まずは「産業の川上へ進出し、産業をコントロールした」こと。世界最先端の材料と設備を掌握することで、産業全体への影響力を確保したと伝えている。2つ目は「基幹技術が必要になる部品を研究開発・生産してきた」ことだと指摘し、日本メーカーは家電の最終製品から撤退しても、他国メーカーが作る家電製品の中身には日本製の部品が多く使用されていると伝えた。

 3つ目は「川下産業の切り捨て」だ。高い技術を必要としないローエンド製品は、収益が少なく将来性もあまりないため、競争に参加する意義も価値もないので放棄したと分析している。

 では日本の製造業の方向転換は成功したのだろうか。記事は「まだ転換の途上ではあるが、成功が見えている」と称賛。古いものを捨てて新しいものを作るのではなく、今あるものを基礎としたうえで「産業構造の転換」をしてきたのが成功のポイントで、ローエンド製造業からミドル、ハイエンドへの転換を目指す中国が学ぶ価値は大いにあると締めくくっている。日本の産業構造の転換は、中国では成功例と感心されているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)