最近では中国製品の品質もかなり向上したが、それでも中国市場では様々な分野で日本製品には大きな需要が存在する。たとえば自動車市場では日系車はシェアを高め続けており、日本製の医薬品や化粧品を愛用している中国人も多い。中国メディアの網易は25日、中国の消費者に日本製品が選ばれている理由について考察する記事を掲載した。

 記事はまず、中国人が日本製品を選ぶのは「当然」だと紹介し、中国人としては中国製品よりも日本製品が高く評価されるのは残念なことだとしながらも、日本製品が「実用的なのは間違いない」と称賛した。消費者のニーズに合わせて開発していて、品質が高く、コストパフォーマンスに優れているのが評価されていると強調した。実際、記事の中国人筆者自身も日系車に乗っているそうだ。
  
 日本企業はなぜ中国の消費者に選ばれるような商品が作れるのだろうか。記事は「徹底的に商品の品質にこだわる」からだと分析。中国にはピンからキリまでという意味の「三六九等」という言葉があるが、まさに中国市場で出回っている商品の品質は「ピンからキリまで」であり、しかしながら「質が良い物は高額で、質が悪いものは安いのが常識」になっていると指摘。この点で日本企業は「市場に出す以上は商品には完璧さを求める」という考え方があるとし、利益が少ない商品でも決して手を抜かないと紹介した。「愚かなまで品質にこだわる姿勢は匠の精神とも呼ばれる」と尊敬の意味を込めて伝えている。

 それなら中国企業も真似すれば良いのだが、記事は「中国人には絶対に真似できない」と断言。「技術の問題ではない」からだとしている。中国でも「匠の精神」が見直され重視されるようになってきてはいるものの、企業が現れては消えていくのが現状だと指摘。結局、高い志や高い技術よりも、利益を優先させないと生き残れないので、中国企業は品質より金儲けに走るようだ。

 また、中国製品を信用できない「消費者心理」はすぐには消えないとも指摘。「一度蛇に咬まれると10年経っても井戸の縄まで恐い」ということわざのとおりだと残念がっている。そのため、中国が「匠の精神」を発揮するにはまだまだ時間がかかるだろうとしている。この点、品質の高さが評価され、認知されている日本製品は、中国の消費者に安心して利用されているのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)