中国との競争と対立が続いている米国は、バイデン政権になってから同盟国との関係を強化し、連携して中国に圧力を加えようとしている。しかし、米国の同盟国である韓国の立場は微妙と言えるようだ。中国メディアの網易はこのほど、韓国の立場について考察する記事を掲載した。

 記事は日本について、日米2プラス2(日米安全保障協議委員会)で米国の立場を支持する共同声明を発表したと紹介。しかし、米韓2プラス2で韓国は、米国の側に立つことを明言しなかったと指摘した。それで「韓国の中立的な態度は、日本と大きく異なっている」としている。

 ところが、この同じ時期に韓国は続けて2隻の中国漁船を違法操業したとして拿捕していると指摘。この半年だけで合計6隻もの中国漁船を拿捕しているという。米国の側に立つことを明言しなかった韓国は、なぜ中国漁船を拿捕するようなことをするのだろうか。

 その理由として記事は、韓国は米国の同盟国であり、戦時作戦統制権は米国の手中にあって米軍駐留費も負担しており、軍事面で米国に依存している現状があると指摘。近年では、韓国国内でも米国に対する反発が高まっており、米国の制御から脱したいとの思惑があるものの、そう簡単にはいかず米国の顔を立てる必要があると論じた。一方で、韓国にとって中国は最大の貿易相手であり、経済面では中国に大きく依存していると指摘。それで中国と直接対立することは避けたいので、「漁船の拿捕」という小さな動きによって米国に対して顔を立てるパフォーマンスを見せているのだと分析した。

 記事は、この韓国のやり方について「韓国が反中勢力に加わらないなら、中国にとって良いことだ」と肯定的な見方を示しているが、対中関係をめぐって情勢が大きく変わりつつある今、韓国のみならず日本も難しいかじ取りが求められていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)