製造業の命脈を握るとも言われる産業用ロボット。この先も需要はさらに拡大していくことが見込まれるが、製造大国から製造強国への転換を目指している中国は、この分野で遅れているようだ。中国メディアの快資訊はこのほど、中国が産業用ロボットの分野で成長する方法について考察する記事を掲載した。

 記事によると、中国の産業用ロボットは国産化率が30%にも満たず、大部分は海外の4大メーカーによって占められているという。それは、スイスのABB、ドイツのクーカ、そして日本のファナックと安川電機で、この4社は世界的にも発言権が極めて大きいと指摘し、産業用ロボットのように必要不可欠な分野で立ち遅れているということは「常に他国からの制約を受ける」ことを意味するため、製造強国への転換を目指している中国としては産業用ロボット分野を発展させることが大切なのだと論じた。

 では、中国の産業用ロボット企業はいかにしてこの状況を打破すべきなのだろうか。記事は、4大メーカーには先発優位性とサプライチェーンやバリューチェーンなどで優位性があると分析。それでこの4大メーカーに挑むには、サプライチェーンの整備やバリューチェーンの構築から攻めるべきだと主張した。

 しかし、ハイエンド産業用ロボットの分野では技術的な壁が高いため、しばらくは輸入に頼らざるを得ないのが現状だと指摘。それで、中国の産業用ロボット業界はアフターサービスに力を入れて国際的な競争力を身に着けると同時に、技術面でもさらなる向上を目指して努力を継続することが必要だと論じた。

 中国は世界最大のロボット市場であり、これまでは技術力から海外ブランドが優位を保ってきたが、最近では中国ブランドも着実に力を付けており、シェアを伸ばしているようだ。日本などの海外ブランドもうかうかしてはいられないかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)