近年、中国の製造業は力を付けてきており、スマートフォンや家電など多くの分野で中国メーカーが世界的に存在感を示すようになった。中国メーカーが日本メーカーを買収するケースも珍しくなくなったためか、日本の製造業はもはや没落したと感じる中国人は多いようだ。

 一方、中国メディアの快資訊はこのほど、日本の製造業は「実際のところ、まったく没落してはいない」と指摘する記事を掲載した。今なお日本の製造業は世界経済に大きな影響力を維持していることを強調し、特に強い分野の例として「2つの分野」を紹介している。

 記事が挙げた1つ目の例が「真空蒸着装置」だ。これは金属や酸化物などを蒸発させて素材の表面に付着させる装置で、有機ELの生産に不可欠な装置だと記事は紹介。ディスプレイに有機ELを採用するスマホが増えているが、高精度の真空蒸着装置は日本メーカーでしか作れないとしており、日本企業が世界で圧倒的なシェアを獲得していることを強調した。

 さらに2つ目の例は「産業用ロボット」だ。日本メーカーの産業用ロボットは、アップルやサムスンなど、世界的なメーカーの工場ラインでも稼働しており、多くのシェアを占めていると紹介した。日本が産業用ロボットで強い理由の1つとして、基幹部品の「精密減速機」にあると記事は分析している。日本メーカーの精密減速機RVは、世界シェアの約60%を占めているほどだと伝えた。

 中国は世界の工場として多くの製品を製造し、世界中に供給しているが、製品を製造するのに必要な装置やロボットは日本メーカーに依存しているのが現実であることを強調。日本の製造業は目立たなくなっただけで、決して没落したわけではないことを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)