「愛国主義」が掲げられている中国では、何よりも愛国が求められる風潮が強い。では中国人消費者が愛国心を理由に中国車を購入しているのかと言えば、決してそうではない。

 中国の2020年における新車販売台数では、ドイツブランドや日系ブランドがそれぞれ20%以上のシェアを獲得しており、中国車が占めたのは全体の40%未満だった。中国人消費者の愛国心は必ずしも消費行動に結びついておらず、それを嘆く声も少なからず存在する。

 一方、日本の自動車市場では日本車が90%以上のシェアを獲得しているが、これは日本人の愛国心が強いことを示しているのだろうか。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、日本で暮らす中国人による動画を配信し、日本では国民のほとんどが自国の自動車メーカーを支持しているとし、その理由について考察している。

 この中国人配信者は、自身が配信した動画のコメント欄に、「多くの中国人は日系車かドイツ車を買い、中国車は積極的に選ばないのに、なぜ日本人は日本車を選ぶのか」という疑問が寄せられたため、今回の動画制作に至ったとしている。

 動画では、日本人が乗っている車を見れば日本人がなぜ日本車を選ぶのか、その理由がはっきりわかると主張し、歩道橋へと移動した。そして、歩道橋の上から道路を見下ろすアングルで撮影を始め、信号待ちで停止中の自動車のなかに中国では見かけない日本独特の自動車である「軽自動車」が数台連なっている様子を伝えた。

 続けて、「日本人がなぜ日本車を選ぶのか、その答えが軽自動車であり、愛国心とは関係ない」と紹介し、軽自動車は日本人のニーズに合致した車であり、日本の自動車メーカーは「消費者をしっかり見て、消費者が求める車をしっかり提供できている」と強調。日本車の質が高いという要因ももちろんあるものの、日本メーカーは消費者のニーズを上手に捉えているからこそ日本人消費者は日本メーカーを支持しているのだと指摘した。そして、中国の自動車メーカーも日本メーカーの考え方と同じように、中国人のニーズに合致した自動車を開発できれば、将来的には中国人も中国車を支持するようになるだろうと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)