菅義偉首相は、バイデン米大統領の就任後初めて直接会って会談する外国首脳となり、日米同盟の強固な絆を内外に示した。しかし、中国からすると全く違った見方になるようだ。中国メディアの騰訊はこのほど、「米国の潜在的な敵国こそが日本だ」と主張する記事を掲載した。米国の対中強硬路線の陰で、日本は米国に反旗を翻すチャンスをうかがっていると主張している。

 そう言える理由として、日本は「実力を隠すことに非常に長けている国だから」としている。日本は強国に対しては腰を低くし、言葉巧みに相手の警戒心を解き、模倣と学習によって自らの実力を高め、最後にはチャンスを探ってかつての主人に刃向かう国だと論じている。

 そして、その兆候は憲法改正論議や自衛隊に見られる変化からよく分かると分析した。「平和維持」の名目で自衛隊を海外派遣するようになったほか、ヘリコプター搭載護衛艦を改造して艦載機を搭載できるようにする計画であること、さらには極超音速兵器の開発を行っていることを理由として挙げている。特に極超音速兵器開発の分野では米国をしのぎ世界トップクラスだとしている。

 それで、こうした「証拠」を見ると日本が米国のコントロールから抜け出そうとしていることは明らかだと記事は主張した。日本としては経済で米国追いつこうとしていた時にプラザ合意でその夢が砕かれ、米国から様々な不公平な方法で抑えつけられてきたことにじっと耐えてきたのであり、新型コロナによる世界的な情勢の変化に乗じて米国に反旗を翻すチャンスを狙うのはごく自然なことだと論じている。

 実際のところ、今の日米関係はいつになく良好であり、それだけ中国にとって大変な脅威になっているということなのだろう。記事からは、何とかして米国と日本を引き離したいという思惑も感じられる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)