中国のポータルサイト・百度に4月27日、安徽省に密かに残っている日本の神社の遺構について紹介する記事が掲載された。

 記事は、日中戦争中に日本軍や満州国政府が中国大陸に多くの神社を建設し、戦死した日本人を祀ったと紹介。日本が敗れて戦争が終わるとこれらの神社の多くは破壊あるいは撤去され、現在までその姿を留めているものはごく僅かであるとし、江蘇省南京市に比較的完全な形で残っている他には、遼寧省瀋陽市、黒龍江省ハルピン市、吉林省長春市などの場所に神社の鳥居の遺跡があると伝えた。

 その上で、安徽省蚌埠市にもあまり知られていない日本の神社の遺跡があるとし、同市の小南山公園の「小南山侵華日軍神社遺跡」を紹介。小南山は同市街で最も高い場所にあり、軍事的な要所でもあることから、この地に本土の靖国神社のような神社が建てられたとしている。

 そして、日本の敗戦によってこの神社も撤去され、多くの残骸が現在も小南山の東側斜面に散乱していると説明。その一つである石柱には「昭和15年11月3日之建」と刻まれた文字を確認することができ、この神社が確かに存在した記録として残っているほか、付近には大きな石で作られた手水鉢も転がっていると伝えた。

 記事は、現在の小南山はすでに市民が憩う公園として親しまれており、ここにかつて日本の神社があったことを知る人は少なくなる一方だとした上で、神社の遺構は歴史的な価値を持つつともに、後世への警鐘という意義も持っているのだと評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)