中国で日本語教師の需要が急増している。背景には、日本への留学や、大学で日本語を学ぶ学生が増えていることがある。さらに、日本人教師の多くが日本への帰国を余儀なくされており、中国国内にとどまる日本人教師の数が減少している。中国ポータルサイト百度がこの話題を取り上げ、現地の状況を伝えている。

 現在、日本人教師の争奪戦が始まっており、日本語学校の多くが採用時に給与を上げるなどして対抗しているという。実際に、給与が通常より20%アップしたなどという話も聞く。日本から渡航してくる日本語教師がほとんどいないこともあり、中国国内の日本語教師の価値が爆上がりしているのだ。

 こうした状況に、別の要素もさらに拍車をかけている。現在、中国の大学入試センター試験(高考)で外国語科目で日本語を選択できるようになっている。こうした状況のために、ある市では日本語を学習する高校生が、年間ペースで1.4〜2.7倍ペースで増加しているという。さらに、日本への中国人留学生も、このコロナ禍で、他国に比べても減少せず、引き続き日本に渡航できているという状況もあり、留学希望者が日本語を選択しやすい状況が起こっているという。

 記事はまとめとして、「早ければ、2022年度には大学入試で日本語の口頭試験も始まる見込みと言われており、日本人教師の人材確保はますます待ったなしの様相。中国国内では、将来の日本語人材の育成だけでなく、日本語教育人材の育成を真剣に検討する時期に来ているのではないか」と述べている。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)