警察庁が1月に発表した昨年1年間の交通事故死者数は2839人で、1948年に統計を取り始めて以来最も少ない数となった。新型コロナの感染拡大による外出自粛も交通事故死者減少の一員になったとの見方もあるが、日本の交通事故死者数は1990年代以降基本的に減少傾向が続いており、2015年からの5年間で1300人近く減少した。このため中国のネット上ではしばしば日本の交通事故死者が少ないことが取り沙汰される。

 中国のポータルサイト・百度に17日、「日本ではどうして交通事故が少ないのか」として、理由を3つ挙げて考察する記事が掲載された。記事がまず最初に挙げたのは、日本人の交通マナーだ。中国でも交通ルールを含めた社会マナーが向上の一途をたどっているものの、まだまだ赤信号を渡る人が多く存在し、交通事故の発生につながっていると指摘。日本でも交通ルールを守らない人は一部で存在するものの、大部分の人は赤信号を渡らずに待つなど交通マナーがしっかりしているために、事故が起きる確率も低いのだと伝えた。

 次に、日本では交通違反をした際の反則金が高額である点に言及。中国のドライバーは自国の交通違反反則金が非常に高いと考えているとした上で、軽微な違反でも1万円前後の反則金が科される日本の状況を知れば「驚きを覚えるとともに、中国に住んでいてよかったと嘆息することだろう」と指摘した。そして、高額な反則金が設定されているからこそドライバーも軽々しく違反行為をせず、事故のリスクも低減するのだと解説している。

 そして3つめは、日本の運転免許取得までのプロセスが厳格であることを挙げた。中国でも近年では自動車免許試験がどんどん難しくなっているものの、3カ月もあれば免許が取得できるのに対し、日本では通常6カ月の学習期間を経て本試験に臨む必要があると紹介。短期間で免許を取得するための合宿コースがあるものの、期間が短い分訓練がかなりハードになるとした。また、本試験を受けるまでに教習所の検定に合格する必要もあると説明し、いくつかのハードルを設けることでドライバーの技術を成熟させ、未熟なまま免許を取得しいたドライバーが「路上の殺し屋」になることを防いでいるのだと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)