日本人は見知らぬ人同士が会話を楽しむことはほとんどない。親しい間柄であっても最低限の礼儀は必要であるほか、他人のプライベートにむやみやたらに首を突っ込むこともしない人が多い。日本人同士の人間関係には一定の距離感があるのが普通と言えるだろう。

 一方、中国人は親しい間柄であるほど「礼儀は不要」と考えるほか、初対面であっても給料の金額を聞いたり、恋人の有無を聞いたりするのは特に問題のないことだ。日本人と中国人では人間関係の距離感が大きく異なっているため、中国人の目に日本人は「どことなく情が薄い」ように映るようだ。

 中国のQ&Aサイトの知乎にこのほど、「日本人は果たして本当に情が薄いのか」と問いかけるスレッドが立てられ、実際に日本人と交流した経験のある中国人たちが、日本人の「人情」について考察している。

 旅行などで日本を訪れた経験のある中国人が増えたことで、実際の日本人は決して「情が薄い」わけではないことを知っている人も増えているようだ。たとえば、青森県を旅行中に日本人の老夫婦の家に宿泊した経験があるという中国人ユーザーは、「言葉は通じなかったが、それでも観光から食事まで、日本人の老夫婦はまるで家族のようにあれこれと世話をしてくれた」と振り返り、「日本人が薄情だとは決して思わない」と主張した。

 また、日本に留学した経験があるという中国人ユーザーは「自宅付近にあった個人商店の店主がとても心温かい日本人だった」と振り返り、「異国で勉強するのはとても大変だろう」と、たびたび家に招いてくれて、食事を振る舞ってくれたと伝えている。このユーザーもやはり「日本人は薄情ではない」と断言している。

 そのほか、日本で働いたことがある中国人からは「退職する際に日本人の同僚が寄せ書きをくれた」として、その写真をわざわざ掲示板にアップロードしているユーザーや、「都市部の日本人はいつも忙しそうに歩いていて、他人に興味がなさそうに見えるだけ」、「四川大地震の時には多くの日本人が募金してくれたことを忘れたのか」といった多くのコメントが寄せられていた。日本人は情が薄いわけでも、冷たいわけでもなく、「単に中国人とは人間関係の距離感が違っているだけ」という意見が多く見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)