中国全土に張り巡らされた高速鉄道は、今では中国人に欠かせない交通手段となり、毎日多くの人が利用している。しかし、赤字路線が多いとも言われており、なかには利用客が非常に少ない駅もあるようだ。中国メディアの網易はこのほど、「中国で最も寂れた高速鉄道駅」を紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介したのは、安徽省合肥市にある「合肥北城駅」だ。2012年10月6日から正式に運営を開始しており、中国高速鉄道の数ある駅のなかでも比較的早期に建設された駅と言えるだろう。しかし総面積はわずか300平方メートルと小さく、利用者も非常に少ないと伝えた。

 記事によると、「合肥北城駅」は、地元住民の交通の便をよくすることで経済を活発化させることのほか、利用者の多い合肥駅に人が集中しないよう分散させる意図があったそうだ。しかし、駅の位置があまりに辺鄙なため不便すぎて、多くの人がタクシーを使ってでも市中心部の合肥駅の方へ行ってしまうため、「合肥北城駅」の利用者は減る一方だという。

 通常、高速鉄道駅は多くの利用者がいるので店も多く出店するが、「合肥北城駅」は利用者が少なすぎて店もないと記事は指摘した。しかし、自動券売機や携帯電話の充電コーナーなどはあり、「きちんと利用者への心配りができている」とフォローしている。

 今のところ利用者が非常に少ない「合肥北城駅」だが、記事はこの地区が発展するにつれて需要は増えていき、地下鉄ができればさらに便利になって「寂れた駅ではなくなるだろう」との見方を示して記事を結んだ。しかし、営業開始から10年近く経っているのに、利用者があまり増えていないのが現状であり、記事の予測は楽観的過ぎると言わざるを得ないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)