世界最大の自動車市場である中国では、中国ブランドがシェア全体の約4割を占めている。日系車やドイツ車も人気なのだが、「愛国心があるならば、日系車ではなく、中国車を買うべきだ」という論調もあるなか、実際に中国車を購入した消費者はその決断をどのように思っているのだろうか。中国の動画サイト・西瓜視頻は19日、「中国車を買って後悔している」という中国人男性の動画を掲載した。

 動画を投稿したのは若い男性で、大金を払って購入した中国車の品質があまりに悪すぎると愚痴をこぼしている。新車で購入してまだ2年しか経っていないが、すでに車全体から異音がしていて、ブレーキディスクには傷があって錆びだらけでブレーキをかけると音が鳴るそうだ。また、車内は雨漏りがして、シフトレバーがグラグラで、燃費も異常に悪いと不満だらけだ。

 動画では壊れている箇所を撮影しながら説明しており、たとえば車のドアを開けるために引く「ドアハンドル(ドアノブ)」も壊れてしまったという。車の外からドアハンドルを引くと、ドアが開いた後はハンドルが元の位置に戻るのが正常だが、配信者が購入した中国車は「ハンドルを引くと元の位置に戻らなくなる」のだという。

 中国人の平均収入は格段に上がり、若くてもローンで自動車を買える人がかなり増えた。それでも多くの庶民にとって車は高い買い物で、予算の限られた人は中国車を選ぶことも多い。配信者にとって自動車は「最低10年は乗りたい」と思うような高額な買い物だったそうで、それだけに簡単には買い替えるわけにもいかず、「あと10年も後悔し続けることになるのか」と嘆いている。

 同じような経験をしている中国人は多いようで、コメント欄には「今の中国車は修理を前提にして作っているので、海外メーカーとは理念が違う」とぼやく人や、「自分はもっとひどい目に遭っている。君はまだ当たりだ」といった話が飛び交っていた。もちろん、一部には「愛国心があるなら中国車を買って正解なのだ」という声もあったが、「我々は中国車を支持しないのではない。支持できないのだ」との反論を受けていた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)